らーめんは日本の国宝である。
初めてこのことばを見たときに中国語の「拉面」から来ただろうな~と思いました。調べてみたらやっぱりそうみたいです。
ただ、中国語の「拉面」とは少し意味が違います。
まずこのことばの発音からいきましょう。
la1 mian4
拉面
発音:クリック
意味:麺の一種、手で引っ張って作られた麺をさします。これです:

(http://guide.gootrip.com/gootrip/_20module/mdd/html/2007-09-26/mdd_8683.shtml)
中国人は「拉面」といったらこれの意味ですが、このことばが日本に来て、解釈が拡大したようです。作り方に関係なく、ひろい意味の「らーめん」になっています。
では、「拉面」は「手で引っ張って作られた麺」のことだけでしたら、ほかの作り方で作られた麺は何と言いますでしょうか。ん…基本的に変わっている麺以外は全部「面」か「面条(mian4 tiao2)」と呼ばれます。
日本は「らーめん」、「うどん」、「そば」細かい分類がありますが、中国では全部麺の一種となっています。ただ、麺の作り方、材料、形状によって、専門の呼び方があります。
荞麦面(qiao2 mai4 mian4): そば
宽面(kuan1 mian4):幅が広い麺
刀削面(dao1 xiao1 mian4):トーショーメン
汤面(tang1 mian4):スープのある麺
意大利面(yi4 da4 li4 mian4):パスタ
乌冬面(wu1 dong1 mian4):うどん(日本語からの外来語)
まだまだありますけど、全部「面」です。
ちなみに、台湾や香港など繁体字を使っている地域は、「面」ではなく、「麺」という字を使っています。ある台湾の友人は中国に旅行に行ったとき、お店の看板で「拉面」を見たら、頭の中で自然と「顔を引っ張っている」と想像したそうです。なぜかというと、「面」はもともと「顔」という意味ですから。簡体字は「面」も「麺」も面で、繁体字圏の人や日本人から見ると違和感を感じるでしょう。余談になりましたが、また簡体字と繁体字については後日触れたいと思います。
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